デビットカードではなぜETCカードが作れないのか

現在では、高速道路の利用者の9割近くがETCを利用しています。自家用車はもちろんのこととして、レンタカーであってもETCを標準で搭載しているほどなのです。ETCを用いるためには、車載器以外にもETCカードが不可欠です。このETCカードをどこで発行するかですが、多くの場合、クレジットカードに付帯するETCカードを申請している傾向があります。

ところで、クレジットカードには銀行残高によって即時決済を行うデビットカードの利用者も増大していますよね。デビットカードでETCカードを作ろうとしている人もいるのではないでしょうか。ただ、残念ながらデビットカードではETCカードは作れないのですよ。その関連事情を当記事では解説していきます。

ETCカードを作ることのできるデビットカードは現存しない事実

デビットカードでETCカードを作れない理由とは、デビットカードでETCカードを作ることのできるデビットカードが現存しないからです。デビットカードは、ネット銀行が先駆となり、これに追従するかのように様々な種別の銀行がこぞって作成しています。

そのために、「デビットカードにもETCカードが付帯してたっていいじゃねえか」と思われるでしょうが、ネット銀行であろうが、リアル店舗が存在する通常の銀行であろうがETCカードには対応していないのです。

デビットカードでETCカードが作れない理由とは

これだけ隆盛を極めているデビットカードでありながら、どこも一様にETCカードを作れないのは、何か特別な理由があるのでしょうか。その前にデビットカードとETCカード、それぞれの仕組みを説明していきます。

デビットカードでは、支払った時点で決済がなされます。つまりデビットカードでは銀行口座の残高から支払われるシステムであるがゆえに、もし口座残高が不足していれば、決済が不可能となり、支払も不可能となるわけです。

他方、ETCカードの決済については、通行料金を払った際に、即時に高速道路会社からクレジットカード会社にその情報が伝達されるものではなく、概ね1週間に1度の頻度で情報を送っているのです。これに基づき請求がなされ後払いで支払う運用となっています。NEXCO西日本によれば、1カ月に4度ほど、ETCカードの利用情報を送信しているとのことです。

以上の仕組みを踏まえると、普通のショッピングとは違ったシステムを採用していることから、デビットカードでのETC対応は現時点ではやっていないのです。そして、一般のレーンについて、過去にデビットカードは対応していたのですが、現在では原則不可となりました。そのために今後の採用についても厳しいでしょうね。

ただ、デビットカードしか持っていなくても、ETCカードは利用したいものですよね。何か良い方法はないのでしょうか。

ETCパーソナルカードを検討してみる

ETCパーソナルカードは、高速道路を運営する各社によって共同開発されているETCカードです。発行する際にあらかじめ担保を支払っておくことによりETCカードとして利用可能となるわけです。そして、デビットカードのように入金する手間は必要ないです。

ただ、大きな欠点として、担保が高額であることや、年会費だけでも1234円取られることが挙げられます。この担保についてはデポジットと呼ばれ、もし月あたりの利用額が5000円であれば、2万円も取られてしまうのです。

レンタカー店でETCカードそのものをレンタルする

レンタカー店では、全店ではないものの、ニッポンレンタカーをはじめとして、ETCカードそのものをレンタルしている業者があるのです。その価格については、レンタル1度につき324円となっており、なかには無料で貸出を行っている業者もあるほどです。

高速道路の利用料金と照らし合わせて、採算が取れるようであれば、利用してみてはいかがでしょう。利用料金の支払いについては、カード返却に際に行う運用となっています。

最もオススメ!クレジットカード付帯のETCカードを申し込む

大抵のクレジットカードは、ETCカードの発行が可能です。クレジットカードであるために、利用の際にデビットカードのような制限もないのです。

しかし、クレジットカードに申し込むには、18歳を超え、高校生でないことが求められます。申込みができたにしても、クレヒスに照らして審査が実施されることから、どのような人でも例外なく作ることが可能とは到底いい得ません。

ただ、近年は、何も正社員でなくても、また、たとえ自己破産を経験していたとしても相当年数が経過しているのであれば作ることが可能であるために、デビットカードよりも厳しい入会審査があるからといって諦めるのは早いです。

しかも、ETCパーソナルカードのように高額な年会費を取られることもなく、無料のクレジットカードも多くあります。クレジットカードが年会費無料だけでなくETCカードも年会費無料のおすすめクレカだってあります。

ただ、どうしてもクレジットカードを作れない事情があったり、作れなかったのであれば、やむなくETCパーソナルカードを利用するか、レンタカー店で借りるしかないでしょうね。

あるいは、デビットカードでもETCカードが作られるようになるまで待つかですが、上記でも述べたとおり、もともと一般レーンでも利用できていたものが、原則利用不可となっているくらいですから、将来的な対応は厳しいかも知れません。